粉瘤を自分で取ることは非常に危険です。
自己処理では根本的な原因である袋状の嚢胞を完全に除去することが難しく、再発のリスクが高まります。また、不適切な処置により細菌感染や炎症、色素沈着を引き起こす可能性があり、さらなる医療介入を必要とすることがあります。
専門的な知識と技術を持つ医療機関での適切な治療を受けることが、安全で効果的な方法です。自己処理によるリスクを避け、専門医の診断と治療を受けることを強くおすすめします。
粉瘤が自分で取れた!知恵袋の意見
質問の内容
1ヶ月ほど前に自分で粉瘤の芯を抜きました。 そしてしこりのようにのこっていたのですが、昨日ほどから赤くなり押すと痣を押した感じのような痛みがします。 これは放っておいても大丈夫なのでしょうか?
Yahoo知恵袋
ベストアンサー
粉瘤は内部の袋ごと取る必要がありますが、芯というのは袋も抜き取れたという事ですか?
Yahoo知恵袋
どちらにしても痛みがあるのならば、抜いたその芯の穴からバイ菌等が入り炎症を起こしているかもしれませんので、病院へ行った方がいいと思います。私は粉瘤の手術を受けましたが、抜糸までの間は処方された抗生物質の軟膏を毎日塗るように言われましたので、やはり何らかの薬が必要かもしれません。
粉瘤の症状と原因

粉瘤の見た目と特徴
粉瘤は皮膚の下に形成される半球状のしこりで、そのサイズは数mm〜数cmに及ぶことがあります。表面は滑らかで、皮膚の色と同じか、やや白っぽい色をしていることが多いです。粉瘤の中心部には小さな黒い点が見られることがあり、これは皮膚表面に開いた小さな穴で、ここから圧迫すると白い脂様の物質が出ることがあります。
粉瘤の成長と変化
粉瘤は時間の経過とともに徐々に大きくなる傾向があります。成長速度は個人差があり、一部の粉瘤は数年にわたって徐々に大きくなることもあります。また、粉瘤は通常、痛みを伴わない良性の腫瘍ですが、大きくなりすぎると周囲の組織に圧迫を与え、不快感や痛みを引き起こすことがあります。
痛みと不快感
粉瘤自体は痛みを伴わないことが多いですが、感染や炎症が起きた場合、痛みや赤み、腫れが生じることがあります。特に、粉瘤が破裂したり、中身が皮膚の下に漏れ出たりすると、強い痛みや腫れを伴うことがあります。
粉瘤の原因
粉瘤は、皮膚の下に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の構造が形成され、その中に古い角質や皮脂などの老廃物が溜まることで発生します。通常、これらの老廃物は皮膚から自然に排出されますが、嚢胞内に蓄積することで粉瘤が形成されます。
粉瘤の正確な原因は未だ完全には解明されていませんが、遺伝的要因、皮膚の外傷、毛包の異常などが関与すると考えられています。また、特定の皮膚疾患や薬剤の使用が粉瘤の形成を促すこともあります。
粉瘤の発生には個人の体質や遺伝的要因が大きく関わっているため、完全な予防は困難です。しかし、皮膚を清潔に保ち、外傷を避けることでリスクを減らすことができます。また、既存の皮膚疾患がある場合は、適切な治療を受けることが重要です。
粉瘤を自分で取ると危険な理由
再発する可能性が高い
自分で粉瘤を取り除く試みは、しばしば不完全な結果に終わります。粉瘤の根本的な原因である袋状の嚢胞を完全に除去することは専門的な技術を要するため、一般的には困難です。自己処理では、表面的な内容物だけを取り除くことが多く、袋が残ると再び老廃物が蓄積し、粉瘤が再発する可能性が高くなります。
細菌感染で症状が悪化する可能性がある
自分で粉瘤を取る行為は、皮膚を傷つけることになり、その結果として細菌感染のリスクが高まります。特に、不衛生な環境や道具を使用すると、感染のリスクはさらに増大します。感染が起きると、炎症、腫れ、痛み、さらには化膿などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。
自分で粉瘤を取る際の不適切な処置は、出血、傷跡の悪化、さらには慢性的な痛みなどの合併症を引き起こす可能性があります。これらの合併症は、後に専門的な治療を必要とすることが多く、治療過程をより困難にします。
炎症性粉瘤につながる恐れがある
自己処理によって粉瘤が炎症を起こすことがあります。これは炎症性粉瘤と呼ばれ、赤み、腫れ、痛みなどの症状を伴います。炎症性粉瘤は治療がより複雑になり、専門的な医療介入を必要とすることが多いです。
色素沈着が起こり跡になる恐れがある
粉瘤を自己処理する際に皮膚を傷つけると、その傷が治癒する過程で色素沈着が生じることがあります。特に、皮膚が炎症を起こしたり、感染したりした場合、治癒後に色素沈着がより顕著になることがあります。
また、繰り返しの自己処理や不適切な処理方法は、皮膚の損傷を悪化させ、色素沈着のリスクを高めます。したがって、粉瘤の治療は専門医に任せることが最も安全で効果的です。
粉瘤の治療にかかる費用
粉瘤の治療費は、治療方法やクリニックによって異なりますが、多くの場合、健康保険が適用されるため、患者の自己負担は比較的抑えられます。具体的な費用は、粉瘤の大きさや治療法、クリニックの方針によって変わります。
保険適用の場合
保険が適用される場合、患者の自己負担は3割程度です。粉瘤の大きさや位置によって、費用は異なります。例えば、直径3cm未満の粉瘤であれば、3,000円から5,000円程度の自己負担が一般的です。より大きな粉瘤や複雑な場合は、それ以上の費用がかかることがあります。
保険適用外の場合
一部のクリニックでは、美容的な理由での治療や特定の手術方法を選択した場合、保険適用外となることがあります。この場合、治療費は全額自己負担となり、数万円から数十万円に上ることもあります。
その他の費用
手術以外にも、診察料や麻酔料、必要に応じて病理検査の費用が加算されることがあります。また、手術後のケアに関連する薬剤代も考慮する必要があります。粉瘤の治療を検討する際は、事前に医師に費用について相談し、保険適用の範囲や自己負担額を明確にしておくことが重要です。